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日別アーカイブ: 2021年10月25日

プラスチックのリサイクルと弊社の特徴

僭越ながら弊社ほど色んな種類の樹脂を取り扱っているところはないのではないか? 。。。少なくとも宮崎県ではないのでは、と思っております。
特に社内でのエンプラ類の樹脂分別作業をするところはないのではないでしょうか?

プラスチック製品と一口に言っても様々な種類の樹脂で作られています。レジ袋やPETボトル蓋のPE、ペットボトルのPETはよく知られた樹脂の種類です。しかし、多くの処分方法は廃プラスチック類ゴミ、プラスチックはプラスチックとして大枠のまま扱います。資源ごみとして綺麗に洗ってゴミ出ししている家庭でもPETボトルはそれ単体で出しているでしょうが、プラスチックごみをPP,PE,PS,PET,ABS,PC,PAなどと分別している方はほとんどおられないと思います。多くの方はこのプラスチック製品は何という樹脂で作られているかを気にしません。入り混じったプラスチックごみは固形燃料(RPF)、焼却か埋立ごみのどちらかになるでしょう。

弊社はできるだけ樹脂として見ます。それだけでなく添加剤も意識します。
このプラスチック製品はPPで、着色剤が使われていなくて、ガラス強化もしていなければ、タルクも難燃剤も使われていない、と細かくチェックします。勿論、フィルム(ソフト)かハードか。一時はフィルムがOPPがCPPか(延伸性)も気にしていましたが採算性上無理でした。
回収量によっては機械的性質(材質)が均一になるように同一グレードのみで分けることもあります。要するにプラスチック部品をつくるときの原料袋表示を確認して、メーカー名と製品ブランド名、それに基づくグレード(目的に合わせた添加剤や材質調整内容)を見ます。

正直、採算性を維持するのは難しいです。リサイクル原料の市場は不安定である上、元々プラスチック原料は軽くて安いのが魅力ですので、沢山貯めたと思っても軽くて驚きます。売却先の樹脂原料買取業者様工場にひとりが多いのは納得できます。
それでも排出先から社内検品作業、出荷先まで色々協力と支えがあってやってこれています。私の心身の限界ラインもありますが、続けていきたいと思っています。

SDGsの流れが弊社に味方をするのか、もっと首を絞めるのか、、、

排出樹脂の種類、メーカー(製品ブランド)とグレード、排出時の形状(ランナーや破砕、ペレット)、求める回収頻度とその際の期待数量を教えていただけると、スムーズに取引内容の交渉に進めますので、現在廃プラゴミにお悩みの企業様はご連絡いただけると一緒に考えます。ご連絡ください。

使用済品は単一樹脂材でも難しいことがほとんどです。
今のところ、複合材や接着剤等の付着物も難しいです。
梱包資材も発泡系の軽量物やかさばるものは難しいです。

本当に難しいことばかりで、力になれないことばかりで心苦しい日々を送っています。

 

参考までに、弊社が過去に取り扱った樹脂の一部、実績のリンクです。

=樹脂取扱い実績=

 

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友