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月別アーカイブ: 2020年6月

社会的人間

人間が、人間に奉仕するというのは、悪い事であろうか。

(太宰治/『桜桃』)

 

桜桃忌に書こうと思っていたら、どんどん日が経ってしまいました。

善い事と悪い事を判断するというのは実に難しいものであります。
BLMのデモについてのコメントも難しいものです。日本人ばかりの中で育ってきた土壌とは違うのでしょう。
控えめに意見を言っても埋もれていく情報社会です。だから、自分の立場を意思を表明するには大きな力がいります。学者にしても一歩離れたところから前提条件によって、、、ではなく、一本の柱に骨を埋める覚悟で行き、一点集中で突き進まないと並の天才では、本物と同じ土俵に立つことすらできません。といった、ロジックで政治参加し、意思表明するのとはまるで違うことを実感しております。

ヒロイックになって、それを土壌に生きていくこともできます。
求めるものがいるかぎり、それは喜びを与え、社会に貢献していることになります。どんな仕事であれ、仕事をしている間は社会的人間なのでしょう。但し、色々な社会があり、社会人となると狭義の社会になります。物を測る尺度もたかだか有限、数え上げられるほどでしょう。
狭義の社会から出ても、また人が集まれば社会が構築されるでしょう。アリストテレスのポリス的動物として完成をみようとする強い意志をもって出る人はいないでしょう。

弱きを助け強きを挫く、実存を語れる人間ではありません。弱きを知り、弱者として歩むことでの成功の秘訣を説いたのは野村克也監督だったでしょうか。そのように語れる人間でもありません。

 

オウムがあり、9.11があり、3.11があり、COVID-19があり、命の尊厳とはかなさを問う機会があり、それでも私たちは生きていて、、、
このように言葉でラベリングして、得体の知れなさを枠に押し込んだブラックボックスはパンドラの箱に玉手箱になるでしょうか。そうしなければ、前に進めないでしょうか。

 

⼈間のあり⽅を総合的にとらえて⾃分を磨いていくことを”魂のこと”をするというふうにいいたいと思います。神なしでも”魂のこと”をする場所を作る”新しい⼈”の決意で⼩説は閉じられるわけですが、僕にとっては”神なしでも”の部分が重要です。僕はずっと”信仰を持たない者の祈り”ということをいってきましたが、それは信仰を持つ可能性があるという意味を含んでいたわけですね。『宙返り』を書いて、そういう気持ちから切り離されて、本当に⾃由になった気がします。

(大江健三郎)

 

スピノザに影響を受けただけあって汎神論的姿勢(attitude)にあるようですが、ウィトゲンシュタインにしても永井均先生にしても痛みについての感覚は失いたくないように思います。

本ブログは架空の空間に住所を置いています。時々、現実のビジネスの話を、きれいごとばかりの問答をしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友

力になれず。。。

久しく更新が滞っておりました。

この時期は、産廃関連の報告書があったり、決算資料をまとめたり(経営状況の分析をしたり)といったデスクワークサイドの業務が重なるうえ、どうしても契約の更新(改定)をしないとどんなに長いお付き合いでも弊社が赤字にしかならないといったこともあって、、、非常に申し訳ないです。

また、草木が伸びる時期です。時候の挨拶でも桜花の候、若葉の候、深緑の候と月を重ねるごとに、緑が深まっていきます。今日もサツキを挿し木していたのを本植えしたり、移植してちょっとした花壇を作ったり、自家製腐葉土をブレンドしたり、取引先の駐車場スペースの草を刈ったりと、ひとり雨に降られながらやっておりました。

そして、年度が変わり、GWがあって、古くなったプラスチック原料が排出されます。それをグレードをチェックして、分類していかねばなりません。

また、プライベート面でもなかなか落ち着けません。積極的に何かができるわけではないのですが、制度利用や色んなリスクの知識を蓄えて、何かあった時の準備を整えていくといったことをしております。私が県外に出張するのはまだ難しそうです。

ブログを更新しない間にも、何件か弊社に廃棄物のお問合せをいただいております。しかし、何も力になれないこともありまして、非常に申し訳なく思っております。

プラスチック(樹脂)に関しましては、非常にハイリスクになっておりまして、ぎりぎり有価物として引き取れる水準の金額で売先があったのに、引き取った日に有価物で扱えない水準でしか売先がなくなることもあります。基本的に現在はどの樹脂も単価は下落方向にドリフト項が働いておりますので、上振れする可能性は低いです。そうした中で、今後のお付き合いも考えて、無理に頑張って買い取っても、下手をすれば産業廃棄物に化けてしまいます。従って、収集運搬費をとることで、到着時有価物にすることも提案させていただいております。

製造工場の稼働状況が下がると、当然リサイクル原料の需要も下がります。従いまして、プラスチックだけではなく、金属物等も単価の辛い状況になっております。

マンキューのメニューコスト理論があるように、相場が下がったからとすぐに交渉に行っていたら、何度も足を運ばなければなりません。更に、COVID-19感染リスクも上昇します。そういうわけで、既存のお客様には極力価格変動をせずに、弊社が頑張れるところは頑張っております。そうなると、既存のお客様からのご紹介を受けた企業様からご連絡をいただくこともあります。ただ同じ価格水準でのサービスをご提供すると、弊社も倒産リスクが上がってきますので、現在はご期待に沿えぬお返事をせざるを得ないです。

弊社の売却先のお客様にしても、頑張って値段をあまり下げずに引き受けてくれているのではないかと思う節もあります。それに甘えて、無理にプラスチックをお願いするのも申し訳ないので、一部のプラスチックは引受停止も考えているところです。
頑張って高い値段をつけていただけるのは、日本に来られている中国の方もいらっしゃいます。COVID-19で不必要に中国の方のすべてを否定する方も見受けられますが、誠実な方も多いです。

話が長く、そして逸れていきましたので、久しぶりの投稿はこれにて終了です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友