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「すまない」 レイモンド・チャンドラー/清水俊二訳『THE LONG GOODBYE 長いお別れ』 |
カミュの『ペスト』を読んだことがあるのかないのか覚えていないのですが、GWに読もうと思ったら売切れでした。
ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』の中では、免疫の保有者か否かが世界が大きく動く時に関わっていたことを説明する部分があります。これをどう捉えるか。
歴史研究の基本は「いつ何が起こったのか」といういわばタイミングの問題である。同じように見えることでも、二十世紀に起こったことと十九世紀に起こったことを混同することはできない。「歴史は繰り返す」といわれることもあるが、時間は刻々と動いており、同じ事象が繰り返すことはありえないのである。
入江昭『歴史を学ぶということ』 |
生きるとは何でしょう。不条理が眼前にあるときだからこそ感じるものがあります。
ハイデッガーは死に向き合った生き方の重要性を説きました。
きらめく陽光は、たしかに、自然への愛をさそう。そこには感覚の陶酔があり、生の祝祭がある。だが、すべてをつらぬくかに思える陽光も、物体に当れば影をつくりだすことを、カミュは見落していない。(中略)生の悦びが同時に死へのあくまでも醒めきった凝視でもあるという、徹底的な矛盾の同時的現存
カミュ/清水徹訳「あとがき」『シーシュポスの神話』 |
ほんとうに治療薬はできるのでしょうか。
この後の世界はどうなるでしょう。
行き過ぎたグローバリズムと警鐘を鳴らし、行き過ぎたローカリズム(ナショナリズム)へ傾くこともありえるのでしょうか。
「行き過ぎた」とは何でしょう。ナチズムが頭をよぎらないこともありません。
必要な人に必要なだけ資源配分できる経済設計のためには、完全にマイナンバーによる紐づけが必要になるでしょう。すべてが過ぎ去った後には、管理社会体制が築き上がる可能性もあります。
補償制度を見誤れば、寧ろ感染者になった方が良いと博打に出る人も出てくるかもしれません。モラルハザードは制度設計において重要です。
そんな悠長なことを言わず、まずは今を乗り越えることが最優先でしょうか。
全地は驚いてその獣に従い、竜を拝んだ。竜が獣に権威を与えたからである。また人々は獣も拝んで言った。「だれがこの獣に比べてられるだろうか。だれがこれと戦うことができるだろうか」 (中略) また私は、別の獣が地から上ってくるのを見た。(略)この獣は、最初の獣が持っていたすべての権威を、その獣の前で働かせた。 「ヨハネの黙示録」『聖書 新改訳2017』 |
考える題材はいくらでもあります。学ぶことはいくらでもあります。
それが今であり、より良い機会なのかもしれません。
“初めにことばありき” なぜなの、パパ?
映画タルコフスキー『サクリファイス』劇中台詞 |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
有限会社アイ・エス・オー 長友