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カテゴリー別アーカイブ: 廃棄物

未来への一歩

今年は新しい設備が稼働します。
少しずつブログ上でも説明していきますが、原理もコスト面の採算性も簡単に納得いかないかもしれません。
少なくとも原理は高校化学の教科書に載っている内容を少し掘り下げれば直感的な理解はできることですし、変な言い方になりますが、弊社が騙されていなければ採算性もとれます。
他社が利用して実績も十分な設備を前提に採算性だけ考えて選べば、他の方法があるかもしれません。もっと言えば、身の丈にあった投資でないかもしれません。失敗してもデータが得られるから、そこをもとに自社で開発できる規模の会社でもありません。
と、妙な言い回しでの新年最初のブログの書き出しになりました。

少なくとも油水分離の原理から導かれる漏出リスクは抑え込めているので、当面は想定通りの処理スピードや消耗品の交換スピードでいけるものか怯える日々が続きそうです。
損切も頭の片隅に置きながら、立ち止まる勇気も大事にして、着実に歩みたいです。
もちろん科学への絶対的信頼には人間の認識限界がある以上、油断は禁物ですが。

善きことはカタツムリの速度で動く           

(ガンディー『真の独立への道(ヒンド・スワラージ)』)

塩の行進のように否定されるところからのスタートは同じですが、鉄道という科学文明との対極という点では、弊社のものはより科学的で全否定されるであろうものですが。
正直、今回の設備が使い物にならない(採算が合わない)となれば、「インテリぶった若僧が、親の七光りで社長になった馬鹿息子のくせに勘違いして、ほら言わんことない」と誰かに笑われるかもしれません。
被害妄想すぎますかね。。。

それでも、未来に向けた一歩になると思っています。
悲劇の主人公気取りのナルシストではなく、こんな零細企業でも水資源問題ないしカーボンニュートラルに対してアプローチできることを。
ただ、ニッチな側面が強く、同業者や部品製造等でエマルション性含油廃水の存在を分かっていただける方しか問題意識の共有はできないかもしれません。
これはいつかブログで書くかもしれません。プラスチックリサイクルが簡単に水平リサイクルできると思われているのと同じです。

子どもの頃の純粋にそれが世界のすべてのように好きであれたもの(まっすぐに向き合えたもの)、大人になるにつれて忘れてしまうもの(失わずに成長できないもの)はあるでしょうか?

自分を裏切るまでは生き永らえたかった
(中略)
こうしたわたしの情熱がすべて覆されてしまうのであれば、わたしはいったいどうなるのだろう? そして、今のわたしはなんなのだろう?
(中略)
彼女が変わると、変わる前のもうひとりの彼女はどこへ消えるのだろうか。
(中略)
大人としての彼女は、今の彼女を覚えているだろうか。大人の彼女は今の彼女を馬鹿だと思うのだろうか。
(中略)
ほかのだれも自分に忠実でないのなら、せめてわたしだけでもわたしに忠誠をつくさねば。
(中略)
わたしだけは死ぬまで自分の自転車に乗りつづけ、自分にふさわしいこの通りを歩きつづけてやろう。
(中略)
彼女が立てた誓いのなかで肝心だったのは、誓いそのものを憶えておくという誓いだった。

アニー・ディラード『石に話すことを教える』

星の王子様は以前原語で引用したので、、、

私は今回の設備投資を私を失わないための道標と胸に刻んでおります。

今年もよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友

プラスチックの油化

ご無沙汰しております。
気が付けば、刻々と時は流れ、ブログ更新が途絶えておりました。

時間のマネジメントの難しさを感じる毎日で、ブログ更新の優先順位度は低いので、後回しになっておりました。
そうは言っても、触れておきたいプラスチックの油化の話です。
昨年2020年12月15日「低温でのポリオレフィン系プラスチックからの有用化学品合成に有効な固体触媒系の開発に成功 ~プラスチックの新たな変換法を確立!~」と大阪市立大学と東北大学の共同研究(大阪市立大学 人工光合成研究センターの田村正純准教授と東北大学大学院工学研究科応用化学専攻の冨重圭一教授ら)として発表がありました。2020 年 12 月 10 日(木)に『Applied Catalysis B: Environmental (IF=16.68)』にオンライン掲載されたことによります。
こうしたニュースは鮮度も大事なので、昨年中に触れておきたかったのですが、半年経ってしまいました。

小泉環境相も言われた通りプラスチックは原油から作られているので、プラスチックは高カロリーで廃材を固形燃料(RPF)の原料として利用できます。
更には元の油に戻すことも可能です。

ちょっと調べれば、プラスチックを油化する実験が出てきます。弊社もストーブの上で実験したことがあります。
単純な仕組みで考えると、油化するための必要エネルギーから得られる油は少ないです。
とは言え、理論から実務ベースに持っていくエンジニアリング技術は素晴らしく、油化装置は実用化されています。
(この技術の詳細は不勉強ですので、採算性は明示できません)

弊社も一度机の上で検討したことはあり、それが実験した理由にもなりますが、お声掛けしようと思っていた企業様が倒産してしまって上手くいくのだろうか、、、と恐怖心が植えつけられました。

話は戻して、今回の研究発表のポイントは触媒を使うことで200℃で油化できること、ポリオレフィン系プラスチックであることではないでしょうか。

200℃であれば油化するための必要エネルギーは少なくてすみます。
また、ポリオレフィン系というのはプラスチックの中でも炭素と水素からなる分子でシンプルな構造をしたものです。ペットボトルの素材のPETはそこにテレフタル酸と重縮合したものですから違います。つまり、プラスチックなら何でもいいわけではありません。

そうは言っても低エネルギーで油化できることは大きな一歩だと思います。
ポリオレフィン系といえど、添加剤の多いもの、ガラス強化品(ガラス繊維を混ぜたもの)などがありますので、その辺りは特に工業系の部品を扱う場合はテストが必要だと思いますが。
ただプレコンシュマー材は素直にプラスチック原料にするのが良いと今のところは思っています。
そうなると、もうプラスチック原料にするには劣化しすぎている(既に何度かリサイクル原料化されている)場合のポリオレフィン系と限定され、導入は難しいなと思ってしまいます。

私は臆病です。色んな要素を気にしていては前に進めないから、取りあえずやってみることの重要性は経験上もわかります。ただ従業員がいて、、、家族がいて、、、取り返しのつかない自然環境破壊がないように考えて考えてやっていきたいです。
小さな会社といえど、、、です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友

 

力になれず。。。

久しく更新が滞っておりました。

この時期は、産廃関連の報告書があったり、決算資料をまとめたり(経営状況の分析をしたり)といったデスクワークサイドの業務が重なるうえ、どうしても契約の更新(改定)をしないとどんなに長いお付き合いでも弊社が赤字にしかならないといったこともあって、、、非常に申し訳ないです。

また、草木が伸びる時期です。時候の挨拶でも桜花の候、若葉の候、深緑の候と月を重ねるごとに、緑が深まっていきます。今日もサツキを挿し木していたのを本植えしたり、移植してちょっとした花壇を作ったり、自家製腐葉土をブレンドしたり、取引先の駐車場スペースの草を刈ったりと、ひとり雨に降られながらやっておりました。

そして、年度が変わり、GWがあって、古くなったプラスチック原料が排出されます。それをグレードをチェックして、分類していかねばなりません。

また、プライベート面でもなかなか落ち着けません。積極的に何かができるわけではないのですが、制度利用や色んなリスクの知識を蓄えて、何かあった時の準備を整えていくといったことをしております。私が県外に出張するのはまだ難しそうです。

ブログを更新しない間にも、何件か弊社に廃棄物のお問合せをいただいております。しかし、何も力になれないこともありまして、非常に申し訳なく思っております。

プラスチック(樹脂)に関しましては、非常にハイリスクになっておりまして、ぎりぎり有価物として引き取れる水準の金額で売先があったのに、引き取った日に有価物で扱えない水準でしか売先がなくなることもあります。基本的に現在はどの樹脂も単価は下落方向にドリフト項が働いておりますので、上振れする可能性は低いです。そうした中で、今後のお付き合いも考えて、無理に頑張って買い取っても、下手をすれば産業廃棄物に化けてしまいます。従って、収集運搬費をとることで、到着時有価物にすることも提案させていただいております。

製造工場の稼働状況が下がると、当然リサイクル原料の需要も下がります。従いまして、プラスチックだけではなく、金属物等も単価の辛い状況になっております。

マンキューのメニューコスト理論があるように、相場が下がったからとすぐに交渉に行っていたら、何度も足を運ばなければなりません。更に、COVID-19感染リスクも上昇します。そういうわけで、既存のお客様には極力価格変動をせずに、弊社が頑張れるところは頑張っております。そうなると、既存のお客様からのご紹介を受けた企業様からご連絡をいただくこともあります。ただ同じ価格水準でのサービスをご提供すると、弊社も倒産リスクが上がってきますので、現在はご期待に沿えぬお返事をせざるを得ないです。

弊社の売却先のお客様にしても、頑張って値段をあまり下げずに引き受けてくれているのではないかと思う節もあります。それに甘えて、無理にプラスチックをお願いするのも申し訳ないので、一部のプラスチックは引受停止も考えているところです。
頑張って高い値段をつけていただけるのは、日本に来られている中国の方もいらっしゃいます。COVID-19で不必要に中国の方のすべてを否定する方も見受けられますが、誠実な方も多いです。

話が長く、そして逸れていきましたので、久しぶりの投稿はこれにて終了です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(有)アイ・エス・オー 長友