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GW休暇のご案内をさせていただきます。
4月27日土曜日から5月6日月曜日まで
お休みをいただきます。
機械設備・トラック等のメンテナンス作業も行いますので、ご理解いただけますと幸いです。
電話対応等はできますが、履歴が1日で飛んでしまうほど多種多様な電話が来ることもあります。
休暇後の対応でも大丈夫な場合、お問合せ(メール)よりご連絡いただけますと幸いです。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
【余談】
少し時間の余裕のできるこの期間は、論文の精読にチャレンジします。
普段は、論文概要ですませたり、中身を見ても狙い(方向性、やろうとしていこと)を追いかけながら、必要な基礎理論を意識したりしながら読みます。英語の論文が多いので、貧しいボキャブラリーでは、斜め読みもきついことがありますが。何となくわかった気になって、補完できそうな日本語資料を探して、そこにある問題意識やモチベーションを共有できるようになれば、ひとまず終了です。
GWなどで少し時間がとれるときは、一番読みたい論文の行間を埋める計算をします。
この埋める作業に必要なのが、単純な算数ではなく、色んな数理的条件とそこから生まれるアプローチ(分野)が発生し、適度にやるには大枠の理解と演習問題による経験を積む必要がある気がします。演習問題をじっくりやる時間はないので、解答をいきなり見ながらざっと掴んで、論文で実践して同じようにいけるか、、、が多いです。
今回は沙川先生の論文を読みたいと思っています。まぁまぁ基礎理論が足りていませんが、興味のあることだらけなんですよね。
熱力学、統計力学、非平衡系、、、情報理論の組み込み、分子モーター
たぶん表には出てませんが、素粒子理論のようにトポロジカルなアプローチも意識しながら、、、
無駄なあがきではありますが、私は私で覗きたい世界があり、もがける時間があればもがいています。今のところビジネス的な恩恵は受けておりませんが、環境保全へのアプローチとして得られるものがあるはずです。
けっこうゴミで処分されていることが多いのが、機械類です。
所謂「何でも廃棄ボックス」に金属類が差し込んであったり、機械が投げ込まれていたり、するのを見かけることがあります。
勿論、廃家電は対象外ですが、弊社からの回収距離、プラと鉄の比率、銅や真鍮が使われているかなどの条件によって、処分費用が発生しないことがあります。
写真や機械名(メーカー、型番)などによって、直接見なくても判断できることもあります。倉庫の片付けをする際には、ぜひ声をかけていただければと思います。
以下、実績(例)となります。
・一斗缶等の空き缶
※シンナー、塗料の残液は有価物は難しいですが、作動油・潤滑油は無料回収できます。雨水が入っていると廃棄物になります。
・鉄、アルミ、ステンレス等の金属端材
・パソコンの本体、ノートパソコン
※弊社でデータ消去はできません。
(ディスプレイモニターは廃棄物になります)
・モーターのついた機械、外装が金属のもの
(外装がプラスチックだとプリンターなどは廃棄物ですが、ポンプやモーターがついているような機械は大丈夫です)
・被覆線、コード類
(マウス等だとプラ部分を切り落としてもらえれば受け取れます。USBコードはそのままで大丈夫です)
“・樹脂成型機修理時に取替して廃棄するようなものは金属部分がほとんどなので、弊社の御取引先で樹脂と一緒に持ち帰らせていいただくことも実績としてあります。
例:ホッパーローダー(樹脂原料ペレット吸引配送ローダー)、治具
弊社が過去に取り扱った中で現在も有価物お取扱いできる樹脂・プラスチックを一部ご紹介いたします。
弊社にお声掛けされる際の参考にしていただければ幸いです。
数量(重量)や回収距離等によって、条件がつくこともあります。
【使用済品】
異物が固着していないことが第一条件です。使用感はあっても再生原料化するので大丈夫で、擦り傷汚れは大丈夫です。
PP製箱等の硬質容器、PE製箱等の硬質容器、 PP袋、PE袋(HDPEとLDPEは分別されていた方が良い)、PPトレー
FEP管(単層HDPE製)、塩ビ管も実績はありますが、泥汚れや内部の侵入物は除去してください。
【未使用品】
工場出荷前の成型品(袋類の軟質品含む)、端材、ランナー品、破砕品、ペレット品
特注グレードかつ物性情報非公開ものでも相談に応じます(質問等で取扱いストックコストを想定し、サンプル検査で販路を決めます)。
ABS
ASA(AAS)
ETFE
FEP
LCP
PA12
PA46
PA6
PA66
PA6T(変性ポリアミド)
PBT
PC
PC/ABS
PE
POM
PP
PPS
PS
PVDF
TPE
諸事情でわざと書いてないものもあります。
フィルムやビニール類は単層品のみで、複層品は取り扱っておりません。
2024年3月現在情報
天には星はあんまり見えんけど
そのぶん東京は地上に星が降るんだねえ・・・
「天の星は死人のためのもの」
遠くにありて美しい
「地上の星は生身の人間が汗水たらして作るもの」
綺麗なだけではないかもしれんけど
血の通うパワーと温度がある
芦原妃名子『砂時計』
2020年4月1日に本ブログで引用しました。
記事のタイトルは「失われゆく宇宙」。
個人的な話にはなりますが、『砂時計』が好きで、仁摩サンドミュージアムにも足を運びました。近くの砂浜に行って、鳴り砂で遊びました。後ろ向きに歩く方がキュッキュ鳴りました。
もう15年くらい経つ昔の話です。
今日は樹脂分別したり、打合せに行ったり、行政への申請書類準備があったり、慌ただしかったのですが、剪定の時間を2時間弱作りました。
剪定は現在の形を整えるものでもあり、春以降を想いながら未来の準備をするものです。
今日は必要な時間でした。
2時間弱でも足の裏のアーチへの負担はあり、意識しないと足を引き摺ってしまいました。踵骨を真っ二つに割って丁度4ヵ月です。
最近の読書は専ら、非平衡統計力学に関するもので、そこから現象論的にアプローチしての分離膜近傍の解析(微積)を考えたり、どうやら昔やった有限要素解析も持ち込めるのかと考えたり、、、たまに急き立てられるかのように行列模型で時空のことを考えたくなったり、、、
芦原作品とは離れていたのですが、急に飛び込んできた訃報に、戸惑いながら1日過ごしています。
何の因果か、東京時代の友人が来週宮崎に仕事で寄るのですが、その友人というのが仁摩サンドミュージアムに一緒に行って思い出を共有した者で、、、
この哀しみを、失った宇宙の重みを共感してくれる友人が、来週やってくるのは、改めて実感しないといけない辛さもやってくるようで、、、
不意打ち過ぎて、なにものも埋められない穴が開いてしまったことが、ただただ忽然たる事実として在る、この触ることができない「在る」の処理に困ってしまいました。
……僕も
何かを残してみたいなぁ…
静かに
人の心に残すものを
あんなにすごくなくていいから
手に入れられなくていい
一瞬
ほんの少し触れるだけでいいから
決してつかめやしないあの月を
どうしてもつかんでみたくなるんだよ
芦原妃名子『月と湖』
『月と湖』作中人物が中原中也「湖上」を口にした後の台詞。回想中の台詞。
年末ぎりぎりのご連絡となってしまいました。
踵のアーチを真っ二つに折って3カ月、ようやく痛みを我慢すれば松葉杖なしでも歩けるようになりました(病院からは松葉杖なしの許可は出てませんが、、、)。
椅子から立ち上がるだけでも一苦労で、何をするにも時間がかかってしまい、10月以降はご迷惑をおかけしてばかりでした。
年が明ければきっと踵への荷重もかけられるようになり体幹機能を取り戻すことができるようになると思います。
年末年始休業のご案内です。
令和5年12月29日(金)~令和6年1月7日(日)
一部動くことはありますが、基本的にはお休みになります。
ご連絡等は承ることができますので、お問合せないしメール等でご連絡いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
樹脂の識別方法として、分析機器測定があります。
有機化合物の成分同定もしくは分子構造の同定といった分野があります。 例えば、新薬を作ったときに、目的物ができているか見ないといけません。逆に、異物混入していないかも必要です。
直接見ることはできないので、分子構造や官能基を間接的にみることになります。
その方法としては、質量分析法(Mass Spectrometry ;MS) 、核磁気共鳴分光法 (Nuclear Magnetic Resonance spectroscopy ;NMR)、赤外分光法(Infrared spectroscopy ;IR)などが有機化合物のスペクトル分析の代表格でしょうか。
樹脂の識別に限れば、ある程度、赤外分光法(IR)でできます。ひとくちにIRといっても、分散型とフーリエ変換型でスペクトルを得る方法が大別されますし、測定法も5種類ほどあり測定法に合わせて試料の状態や必要なものが違ってきます。
本稿では、どうして赤外線で分かるのかといった原理をざっくり説明できたらと思っています。
照射された赤外線のうち吸収された部分、当該赤外線はどの領域の波数(Ex.1cm内の端波の数)でどれくらい吸収されたかが情報になります。
赤外線といっても780~10万nmの幅があるので、いろんな長さの波があります。そのいろんな長さのうち、どの長さ(赤外線波数領域)と反応するかをみるわけです。
分子はいくつかの原子が結合しているわけですが、分子内の原子の違いや結合の違いによって官能基部分毎の結合力が変わり、その結合力と赤外線波数領域が対応しています。
赤外線は人体に当たると暖かく感じます。つまり、エネルギーを与えられています。分子結合部分が振動し、エネルギー準位が遷移します。
この遷移という動きが心電図のピコンと反応するピーク(R波)みたいに現れ、心電図に相当するのが赤外吸収(IR)スペクトルになります。
だから、心電図から読み解くように、樹脂の同定もIRスペクトルから読み解く(間接的に分子構造をみる)ことになります。
それでは、より深くみるために、簡易モデルを設定しましょう。
原子Aと原子Bの二原子間で考えます。この原子間を結びつける力(結合力)は単振動のバネで近似することができます。一般にこれを調和振動子と呼びます。
結合力をバネ係数k、換算質量 として単振動を考えると、ポテンシャルエネルギーと運動方程式より、振動数 、従いまして、波長より
波数が得られます。
よって、波数と結合力は正の相関、波数と換算質量は負の相関があることがわかります。
次に、量子化して考えましょう。つまり、波ではなく粒として考えます。
運動量pとして、2原子間が基準よりxだけ伸びて単振動運動したとき、調和振動子のエネルギーの式は次の通り。
シュレーディンガー方程式は
これを漸近解をguesssしてエルミート多項式を乗じて、元式を満たす解を作り、漸化式を(以下、略)
シュレーディンガー方程式の解として、粒1つ1つの離散(整数)関数の解が得られます。飛び飛びになるエネルギー遷移が説明できます。
遷移エネルギーは
となるので、エネルギー準位遷移によって、特定の波数の赤外線が吸収されることが分かります。
※調和振動子を前提にしましたが、厳密には振動は非調和でボテンシャルエネルギーはモースポテンシャル関数で表すようです。単振動の線形モデルがそのまま援用できるわけないですからね。ただエンジニアリングモデルとして線形性は妥当ですよね、非常に簡単に相関を追っていけるので。
再掲しますが
より、赤外線を照射すると当該官能基(原子間)結合力に応じた波数の赤外線部分が吸収されることでエネルギー準位遷移がおき、IRスペクトルの当該波数上でピークが見られることが分かります。
逆もしかりで、いろんなノイズを取り除ければ、分析器からIRスペクトルを出力し、そのピークが起きている波数領域をみれば、何の官能基か推測できることになります。
ピークが複数個起きているので、それぞれの官能基を推測すれば、分子が推測でき、そこから樹脂が同定できます。
実際に分析する際は、このノイズを取り除いて当該樹脂由来部分だけのIRスペクトルを得ることが重要になります。もしくは充填剤がどんなピークをもたらすか、樹脂同定と異物同定双方を頭に入れる必要があるのではないでしょうか。
そして、黒色問題ですね。赤外線を吸収するので、いかに敏感に(反応よく)測定できるかが重要になります。ハンディタイプの簡易識別機がありますが、ネックになるのがここでしょうね。
最後に、、、ここまで御託を述べましたが、弊社には分析機器がありませんし、原理もすべて独学なので、説明に飛躍があるのは愛嬌ということでお許しください。
ATR法のできるフーリエ変換型の分析計測機器は欲しい(使いたい)んですけどね、、
最後までお読みいただきありがとうございました。
(有)アイ・エス・オー 長友
9月になったとはいえ、まだまだ湿度の高い暑い日が続きますね。
最近、廃棄物許可更新のための講習会(試験)がありました。
講習会で代表的廃棄物の中間処理方法が紹介されるのですが、廃油処理に分離膜はでてきません。埋立地の浸出液処理の方で簡単に紹介されます(膜の種類と透過防止対象)。
埋立地での分離膜モジュールは分かりませんが、弊社では切削加工部品の洗浄排水等のエマルション性含油廃水を対象にしているので、浸出液のような薄い液はもちろん濃い液体も分離しております。濃いと膜のファウリングが起きやすく、処理工程が円滑に進まないのですが、色々な工夫をして膜の能力が長期的に発揮できるようにしております。
後付けではありますが、今回は、「膜とは何か?」をテーマに書きたいと思います。
私は(分離)膜の事を考えない日はないのですが、そもそも膜とは何でしょうか?
我々生物には細胞膜があります。私が大学1年生のころに図書館で論文誌を初めて手に取って目を奪われた(記憶に残っている)のが、生体膜とイオンチャンネルに関するものでした。論文内容は忘れたのですが、生物の細胞というのは膜で覆われていて、この膜には選択的にミネラル等のイオンを通すゲートがあります。このゲートのメカニズムの研究だったと思います。
現象として在るものの微小世界の機構で制御されている、世界の成り立ちに興味を持ち、そうした研究をしたいと思うようになった出会いでした。
そう、この眼前に広がる世界もスケールを小さくしていけば、素粒子で成り立っています。
これがどう成り立っているか説明できる、世界の構成最小単位の仕組みが説明できれば世界全体が説明できる、統一理論の夢があるわけです。
議論の余地は大いにあれど、超弦理論がその筆頭にあります。粒子が点ではなく線であることで有限性が生まれるので理論破綻を免れ(半径0でなくなるので無限大量でなくなり)、M理論をもってくることで重力子を超弦理論に取り込めるようになりました。
この統一理論ないし超重力理論のM理論に登場するDブレインは「膜」なんです。水面のように広がった、場の理論のソリトンなんです。
ひも状の開弦は両端を固定端として膜に貼りつき、わっか状の閉弦は膜から浮いた状態(もしくは膜同士をつなぐ円筒)として説明されます。
語弊はあれ、この世の現象は膜状のものによって築き上げられている、と考えれば、胸は高鳴ります。
取り込めたからといって諸々の整合性や実証性が不完全であるようですが、、、(最近は8月10日に2018年から開始していたミュー粒子の実験統計値が統一理論の手前の標準理論から導かれる予測値に合わなかったようです。最終的な結論が出るのは2025年のようですが、理論がおかしいのか、実験がおかしいのか、難しい問題です。
話は胸の高鳴った細胞膜に戻ります。
そもそも生物の定義とは何でしょうか?
ある程度生物学者たちに受け入れられていると言われるのが次の3条件です。
(1)外界と膜で仕切られている、(2)代謝を行う、(3)自己複製する
そう生物の定義にも膜が出てきます。
M理論の膜は数学的要請に応えるもので、boundaryな性質をもっていると考えれば、膜というものに向き合うことが我々の存在にも向き合うことになると、、、
数学は数学語で語るべきで、哲学は哲学語で語るべきで、日常語を持ち込むと数学の世界のことを説明しきらない不誠実さが生まれるので、、、知らずとソーカル事件が生まれるわけです。かといって、M理論なんて私が素粒子物理学を専攻したとして何年かけて数学的記述が自身でできるようになるのかというレベルでしょうが。。。
研究にはお金がいるので、予算をとるためには、日常語で語るべきで、何にせよ難しいですね。
我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
最後までお読みいただきありがとうございました。
(有)アイ・エス・オー 長友
良い言葉が見つかりません。
お客様とお話させていただく際、単なるお金の話だけでなく、製品の話を聞かせていただくことがあります。
私に話しても仕方ないと思われているかもしれませんが、、、私はこちらの方が楽しい時間です。
お話から製品へのこだわりや思いを感じます。私の引き出しが少ないのが申し訳ありませんが、、、それでもお話していただけます。感謝です。
「簡単に見えるかもしれないけど、これは技術の塊やからね」
そう言われて、分かっていたつもりでしたが、ものづくりのプロとしての矜持があるからこそ廃棄される製品があるのだと実感しました。
技術を磨くために作ったものも廃プラにはあります。
良いものを作るために出てくる副産物であると。廃プラの方がいろんな挑戦の跡があるんじゃないかとも。
それは、ごみじゃない。
まだまだ私たちにも向き合うべきごとがある、そう思わされます。